ヤングアーチストピアノコンクールは、1984年に小学生・中学生を対象としたピアノコンクールとしてスタートし、1992年より「ヤングアーチストピアノコンクール」と名称を改め、今日まで歩みを続けてまいりました。これまでのファイナル受賞者の中からは、現在第一線で活躍するピアニストをはじめ、教育の現場で後進の指導にあたる多くの専門家が育っております。
当コンクールの大きな特色は、予選からすべての部門・グループにおいて、音響環境の整った各地の音楽ホールを使用し、公開審査のもとで実施している点にあります。審査はすべて、音楽大学・音楽高校などで指導にあたる現役のピアノ指導者、またはピアニストの先生方によって行われ、参加者お一人おひとりに講評が渡されます。これらの講評は、参加者ならびに指導者の皆様にとって今後の大きな道標となり、音楽的才能の発掘と育成につながるものとして、長年ご好評をいただいております。
本年は特別企画として「ピアノトリオ部門」を実施いたします。
予選・ファイナルともにリハーサルを経て本番まで、プロのヴァイオリン奏者・チェロ奏者と協演できる、コンサート形式のコンクールです。アンサンブルを通して音楽を深く学ぶ貴重な機会として、多くの皆様に挑戦していただきたいと願っております。
また、隔年で開催している、ピアノ協奏曲およびピアノトリオによる「ヤングアーチスト スプリングピアノフェスティバル」ですが、次回は2027年に開催予定としております。本フェスティバルでは、当コンクールの受賞者にソリストオーディションへの参加資格が付与されており、本年10月には次回開催に向けたソリストオーディションを実施予定です。こうした舞台は、次のステップへ進むための大きな目標となり、多くの若い音楽家の成長を後押ししてまいりました。
ピアノの演奏力は一朝一夕で身につくものではなく、長い年月にわたる地道な努力の積み重ねによって育まれていくものです。当コンクールが、参加者の皆様にとって自身の歩みを見つめ直し、音楽と真摯に向き合う場となり、ピアノを人生の友として長く楽しんでいただくきっかけとなれば幸いです。
本年も、参加者の皆様にご満足いただけるコンクールとなるよう、関係者一同努めてまいります。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
ヤングアーチスト協会
会長 櫻井健一