1992年にスタートしたヤングアーチストピアノコンクールは今年で33回を迎えました。これまでのファイナル受賞者からは現在活躍中のピアニストや教育者など多くの専門家を輩出しています。コンクールの特色として音響環境の整った各地の音楽ホールにての公開審査で実施されることが挙げられます。審査は全て音楽大学など現役のピアノ指導者またはピアニストにより行われ、審査員からは各々の参加者に「講評」が渡されます。審査員からの講評は、参加者及び指導者の今後の道標となり優れた音楽的才能の発掘・育成に繋がるとご好評をいただいています。
2024年3月31日には、隔年で開催されている「ヤングアーチストピアノコンチェルト」と当コンクール30周年記念でご好評いただいた「ピアノトリオ」を同時に行う「スプリングピアノフェスティバル」を開催いたしました。動画も配信しておりますので是非ご覧ください。次回は27年春を予定しておりますので、目標にしていただき多くの皆様にチャンスをつかんでほしいと願っております。昨年より独奏部門A~Gグループでは「ヤングアーチスト協会賞」を設けました。「継続は力なり」と申しますが、継続して挑戦されている方々を称賛し、ヤングアーチスト協会から授与される賞です。ピアノの演奏力は一日で身につくものではなく、非常に長い年月の地道な努力により磨かれていくものです。この地道な努力が演奏力へ反映されるには様々な時間があり、何よりも長くピアノにかかわることが重要です。ピアノの演奏を人生の友として長く楽しむためには長い年月が必要であるのも事実です。そこで継続してコンクールに挑戦している方々を称賛するべくこの賞を設け、昨年は6人の方々が受賞されました。本年も参加者の皆様にご満足していただけますよう努力してまいります。皆様のご参加お待ちしております。
ヤングアーチスト協会
会長 櫻井健一